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10月11日(金)遺愛女子中学校『ノーマリー教室』を開催しました。
10月11日(金)遺愛女子中学校にてノーマリー教室を開催しました。
ノーマリー教室とは、障がい者についての理解や社会福祉への関心を深めることを目的に、毎年実施しているものです。
今年度は、障がい者の人権についての講演と車いすバスケット体験を行いました。
講演では、法務局の方から「障がい者に対する合理的配慮(過重な負担のない範囲で対応すること)」が法律で義務化されたことを学びました。
それを踏まえ、車いすであることを理由に高校受験を断られたケースや、盲導犬を連れていることを理由にカフェへの入店を拒否されたケースについて、生徒たちが何が問題なのか、どう対応すべきかを考え、意見を共有する時間を持ちました。
特にカフェの事例では、「盲導犬とペットを同じに考えるのはおかしい」や「盲導犬はその人の目の代わりだから店側が対応すべきだ」といった意見に加え、「動物アレルギーのお客さんがいるかもしれない」など、権利がぶつかる場合の対応についても考える機会となりました。
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車いすバスケット体験では、函館で活動している『Harder’s 函館元町ライオンズ車椅子バスケットボールクラブ』の皆さんが来校し、ルールの違いや病院で使用している車いすとの違いを教えていただいた後、乗車体験を行いました。
生徒たちは、車いすに乗ってこぐ、回転する、シュートするという基本動作を体験し、その後チームに分かれて試合に挑戦しました。
しかし、腕の力だけではボールがゴールに届かず、得点に結びつかない場面が多く、攻守交代でもコートを移動するのに時間がかかるなど、難しさを実感しました。
試合の後には、Harder’sの皆さんによるエキシビジョンマッチを観戦し、目の前で繰り広げられる迫力あるプレーに、生徒たちからも大きな歓声が上がりました。
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今回の講演と体験は、生徒たちにとって大きな学びの機会となりました。
法務局、Harder’s、そして社会福祉協議会の皆様のご協力のおかげで、ノーマリー教室を無事開催することができました。
心より感謝申し上げます。